歯を失うとさまざまなリスクがあります

歯周病、虫歯そして外傷などさまざまな原因により歯を失うことがあります。そして永久歯は二度と生えてはきません。その失ってしまった歯の機能を補う歯科治療のことを、補綴(ほてつ)治療といいます。その治療方法はおもに3種類で、
入れ歯・ブリッジ・インプラント治療です。あなたに合った治療法をご提案しますので、歯を失ってしまったらスーパーヤオコー内の歯医者「南流山リーフ歯科クリニック」にご相談ください。
こちらではまず歯が抜けてしまったまま放っておくことで起こるさまざまリスクのお話をして、それぞれの治療法についてご説明します。
失った歯を放置するリスク
「奥歯が1本抜けたけど、痛みもないし目立たないから放っておこう……」そんな風に考えていませんか? それはお口の健康にとってリスクがあります。6つほどそのリスクをご紹介しましょう。

歯が抜けてしまうとその両隣の歯が傾いてきます。また咬み合っていた向かいの歯も伸びてきます。これまでバランスの取れていた歯並びがくずれ、偏った力がかかると顎関節症を引き起こすことがあるのです。

歯が抜けたことにより咬み合わせや歯並びが乱れると、歯みがきがしにくくなることがあります。するとそこにはプラークがたまりやすくなり、虫歯や歯周病に感染しやすくなります。

白い歯列の中で歯がない部分がぽっかりあいてしまうと目立ちます。奥歯を失った場合でも頬がこけたり顎がたるんだりして見えることがあります。

歯列のバランスがくずれると、食べ物をきちんとすりつぶしにくくなります。すると消化器官である胃や腸に負担がかかります。効果的な栄養補給も難しくなるのです。

咀嚼に問題があると脳への刺激が減少します。口腔内は味覚や触覚、嗅覚などさまざま刺激を受ける場所です。しっかり咬んで食べることは老化防止にもつながるといわれています。

歯を失うと息が歯のすき間からもれてしまったり、舌の位置が定まらなかったりして、発音が不明瞭になることがあります。会話を楽しむことが難しくなることもあるのです。
入れ歯・ブリッジという選択肢
失ってしまった歯の機能を補う治療法はおもに3つあります。こちらではそのうちのブリッジと入れ歯治療についてその特徴をご説明します。
ブリッジ治療

1本、あるいは2本程度の少数の歯が抜けてしまった場合に、両隣に残っている歯を削って支台とし、そこに橋(ブリッジ)のように連なった人工歯を被せる治療法です。
- 【メリット】
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- 固定式のため違和感が少なく、咬み心地も悪くありません
- 素材の制限はありますが、健康保険内の診療を行えば比較的安価です
- 保険適用外の素材を使うと、治療費は高価になりますが、より自然な見た目の追求が可能です
- 【デメリット】
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- 支台となる歯に抜けた歯の分だけ力がかかり、負担が増します。
- 支台とするために健康な隣の歯を削らなければならず、大きな負担がかかってしまいます
- 保険適用のブリッジの場合、金属アレルギーの心配があります
- 歯が抜けた部分の顎の骨が痩せてしまうことがあります
- 歯ブラシがしにくくなり、結果的に歯周病や虫歯のリスクが高まります
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入れ歯治療

入れ歯(義歯)にはさまざまな種類があり、失った歯の本数や部位に合わせて、部分入れ歯か総入れ歯をつくります。昔から用いられている治療法です。
- 【メリット】
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- 一般的な治療方法で、多くの歯科医院で治療可能です
- 限定素材を使用することで保険診療内の治療ができます
- 治療期間が比較的短めです
- 取り外しができるのでお口や入れ歯のケアが比較的簡単にできます
- 保険適用外の素材を使うことで見た目が悪くない入れ歯をつくることも可能です
- 【デメリット】
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- 床(粘膜を覆う部分)が大きく、装着時に違和感があります
- 発音が阻害されやすく、味覚や食感が損なわれることがあります
- 見た目があまりよくありません
- 歯が抜けてしまった部分の顎の骨は痩せてしまうことがあります
- 取り外しやメインテナンスが煩わしく感じることがあります
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保険と自費の入れ歯の違い
多くの方が使っている入れ歯ですが、なかには「咬めない」「痛みがある」などのイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか? そのようなお悩みは入れ歯がお口にぴったり合っていて、咬み合わせが整っていれば解決できるはずです。
また最近では新しい歯科素材の開発により、使い勝手のよい入れ歯をつくることもできます。その際は自費診療の入れ歯をお選びください。こちらでは保険診療と自費診療の入れ歯の違いをご説明します。
保険診療の入れ歯
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自費診療の入れ歯
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素材 |
レジン(歯科用プラスチック)のみです。部分入れ歯の場合はバネ(クラスプ)がつきます |
金属、シリコンなどいろいろな素材から選択できます |
使い心地 |
厚みがあり、熱が伝わりにくく、違和感がある場合があります |
比較的咬み心地がよく、より自然な装着感を追求できます。金属床を使用すると食べ物の温度も伝わりやすくなります |
見た目 |
- 素材が限定されているので見たときに入れ歯だとわかってしまいます
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作成期間 修復期間 |
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- 素材の種類によって作製にも修理にも時間がかかることがあります
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費用 |
比較的安価です |
比較的高額です |
当院で取り扱っている自費診療の入れ歯をご紹介します
自分の歯のように咬めるインプラント

インプラント治療とは、インプラントと呼ばれるチタン製の人工歯根を、歯があった部分の顎の骨に埋め込み、その上にセラミック製などの人工歯を被せる治療のことです。天然歯に近いきれいな見た目と咬み心地が得られるようになるとして近年広まってきているとても優れた治療法といえます。
このような方にはインプラント治療をおすすめします
- 残っている歯に負担をかけたくないとお考えの方
- 入れ歯には不安がある、または今、入れ歯を使っていて悩みがある
- できるだけ自然な見た目にしたい
- 歯が抜けてしまって、どの治療法にするか悩んでいる
インプラント治療のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
- インプラントを顎の骨に埋め込むので硬い物でも自分の歯のようにしっかり咬めます
- 見た目を天然歯のような仕上がりにできます
- まわりの歯に負担をかけません
- 適切なメインテナンスをすれば、長持ちします
- 骨が痩せにくくなります
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- 自費診療なので治療費が比較的高額です
- 外科処置が必要です
- 治療には半年から1年間ほどかかります
- 全身疾患がある方や妊婦さんは治療を受けることができないことがあります
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<料金>440000円(税込)
<治療期間>3か月~1年
<治療回数>6~15回
<リスク>
・神経が麻痺することがあります。
・手術中、状態によっては手術を中止することがあります。
・インプラント治療を受けると、定期健診・メンテナンスをし続けなければなりません。口の中の衛生状態が悪いとインプラント周囲炎という病気にかかる可能性があります。
・お子様・妊婦の方は受けれません。
・外科処置が必要。
・すべての方にできるとは限りません。
インプラントはメインテナンスが大切です

インプラントを長くご使用いただくためには、メインテナンスが欠かせません。適切なケアを怠ると歯周病に似た「インプラント周囲炎」にかかってしまうことがあるからです。この病気にかかりインプラントの周りの歯ぐきが炎症を起こすと、せっかく長い時間とお金をかけたインプラントが脱落してしまうことがあります。そうならないためには、毎日の歯みがきなどによるセルフケアと、定期的な歯科医院でのメインテナンスをすることが大切です。いつまでも快適にインプラントをお使いいただけるように検診は必ず受けるようにしましょう。
